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矯正治療

機能性反対咬合

こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
反対咬合(受け口、逆出っ歯)にもいろいろな原因があるのをご存知ですか?
一般的に下顎が大きいと言うイメージがあると思います。
原因としては
1、骨格性の問題(下あごが大きい、上あごが小さい、その両方)
2、歯性の問題(前歯の角度的な問題)
3、機能性の問題
4、上記の合併したもの
機能性の問題は聞きなれない言葉だと思います。
機能性とは上下のかみ合わせが悪いため、咬むたびに下顎骨が前に位置付けられ骨格性の原因が無くても、歯性の原因だったものが骨格性の反対咬合に移行してしまうものです。
成長期の患者さまに機能性の問題があると、家系的に反対咬合の素因がなくても、骨格性の問題に移行してさらにその骨格性の症状が重症になってしまうケースがあります。

前歯部反対咬合症例

上記患者さまのセファログラム
(最大咬み締め時)

プロフィログラム/最大咬み締め時
黒線:10歳3ヶ月平均  赤線:患者さま

上記患者さまのセファログラム
(安静位/歯に規制されない本来の下顎位)

プロフィログラム/安静位
黒線:10歳3ヶ月平均  青線:患者さま

プロフィログラム重ね合わせ
黒線:10歳3ヶ月平均  赤線:最大咬み締め時  青線:安静位/歯に規制されない本来の下顎位

プロフィログラムの赤線よりも青線の方が下顎が後方に下がっているのが判ります。
青線が本来の下顎のあるべき位置です。
前歯部のかみ合わせの問題で、下顎を前方に出さざるを得ません。
そのため、お食事の時や会話の時に下顎が前方位をとり、いつも下顎が前に引っ張られている状況になります。
そのため、遺伝的(家系的)に下顎が大きくない場合でも、この機能的な問題で本来もっている遺伝的成長量以上の成長が出てしまい、歯性の原因が骨格性に移行してしまいます。
下顎骨の成長が旺盛に出現する前に、早期に前歯の傾斜を適正なものにしてあげれば下顎は正しい位置に収まり、骨格性の問題が出難くなります。
反対咬合にもいろいろな原因があります。
不正咬合をお持ちの成長期のお子様は症状が重くなる前に早めの専門医への受診をお勧めいたします。

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