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矯正治療

歯を抜いたらどうなるの・・・抜歯のお話

こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
矯正治療では必要に応じて健康な歯を抜かなければ治せないケースがあります。
便宜抜歯、必要抜歯と言われ
歯を抜くことでガタツキを治すためのスペースを確保したり、前歯を後退させるためのスペースを確保します。
歯を抜く場合には抜く部位に局所麻酔をかけて無痛的に顎の骨から抜き去ります。
歯は骨と直接的には接しておらず、歯根膜(しこんまく)という靭帯で骨の上に浮いている感じです。
この歯根膜を切断しながら歯に力をかけつつ顎の骨から抜いて行きます。
抜歯前

歯を抜くと抜いた部分に穴(ソケット)が残ります。
抜歯後2週間


その穴は血液で満たされて、次第に固まっていき血餅(けっぺい)という状態から肉芽(にくげ)という骨と肉になる前段階の状態に移行します。
抜歯後1ヶ月


歯を抜いた穴が徐々に盛り上がって来ています。
抜歯後2ヶ月


抜歯後3ヶ月


歯を抜いた穴はほとんど普通の歯ぐきの状態になっています。
歯を抜いても自然に骨と歯ぐきができてきますのでご心配はいりません。
これは人間が本来もっている創傷治癒(そうしょうちゆ)と言う反応です。
擦り傷や切り傷が自然に治って行くのと同じ原理です。
人にはそれぞれに自己修復力、自然治癒力が備わっています。
この素晴らしい再生力が無ければ歯を抜いた後の穴は塞がりませんし治りません。
歯を抜くのは医師の仕事ですが、それを治すのは患者さま自身の力です。
我々医師の仕事は人間の生きる力にその多くを支えられています。
医療に携わりながら、いつも人間の生の神秘さに考えさせられる毎日です。
医療も含めて科学は進歩して来ていますが、まだ判らないことが山ほどあります。
このことを肝に銘じて真摯な態度で仕事をしなければいけないと思う今日この頃です。
あなたの思いを実現します。     大松矯正歯科クリニック

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