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アンチエージング

抗加齢歯科研究会に参加して2(婦人科領域のアンチエージング)

こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
昨日に引き続きアンチエージングのお話。
ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック・対馬ルリ子先生の『女性ホルモンとアンチエージング』講演を拝聴させて頂きました。
http://www.w-wellness.com/ecsv/front/bin/home.phtml
対馬先生は銀座で女性スタッフだけによる女性のための女性外来を行っています。
普段はあまり聞けない婦人科領域のお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。
女性には男性と違って女性特有のライフスタイルがあります。
それは初経→出産→閉経という男性に無いライフスタイルです。
(出産をされない方もいらっしゃいます。)
また、時代の変化に伴い特に戦後、女性のライフスタイルが激変したと言われています。
○栄養と衛生状態が良くなり、長寿になった。(戦前は寿命が50歳半ば→現在85歳で世界一)
○高学歴
○職業を持つようになり、生涯社会で働く人が増えた
○出産数が減った
○月経回数が多い。閉経後に長い人生がある。
出産数が減ったことにより、月経の回数が増えて女性ホルモンにさらされている期間が長くなることによって、昔に比べて子宮内膜症などの女性特有の病気が増加しているそうです。
昔のご婦人たちは4人〜5人子供を出産すれば、その期間月経がありませんので生涯の月経経験数は50回〜70回です。
それが、最近のご婦人たちは少産のため生涯の月経経験数は400回(1年に12回×40年)以上になります。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
月経の初期にはエストロゲンの分泌が盛んになります。
この時期はエストロゲンの作用によって活動的になったり積極性が出て精神的にも高揚する期間でもあるそうです。
中期からはプロゲステロンの分泌が優位になります。
これは排卵後の受精を助ける役目があるそうで、体が重かったり憂鬱な気持ちになりやすい時期でもあります。
プロゲステロンは受精を手助けするために、この時期にあまり活動的にならないように女性の体をコントロールしているのでしょうね。
○女性ホルモンは毎月の月経周期によって大きく増減します。
○女性ホルモンは卵巣が寿命になると(閉経)、分泌されなくなります。
○女性ホルモンはストレスや体重変化に影響されやすいです。
○女性ホルモンの働きが不安定になると、自律神経失調症、うつ病、情緒不安定、免疫異常などが起こりやすくなります。
女性の健康はホルモンの動態との関連が非常に大きいとされています。
性ホルモンの加齢による変化は男女で異なります。
男性が中年を過ぎてゆっくりと男性ホルモンが減退するのに比べて、
女性の場合は閉経とともに急速に女性ホルモンが失われていきます。
そのため、閉経前後に更年期障害や体調不良そして精神的不安定をも引き起こします。
今までの医療は男性を対象に研究され発展してきました。
これからはセックス(生物学的性差)とジェンダー(社会的性差)を考慮した医療が必要とされています。
女性特有の病気には乳がん、子宮頚がん、子宮内膜症、卵巣がんなどがあります。
エストロゲン欠乏によって骨粗しょう症が増えたり、閉経後に心血管系疾患の増加したり、自己免疫疾患や精神神経疾患にも影響を与えます。
そこで、女性ホルモンを上手くコントロールできれば女性のQOL(生活の質)の向上がはかれます。
その方法として、低用量ピル(OC)ホルモン補充療法(HRT)そして漢方薬の使用がクローズアップされて来ています。
ということで、女性ホルモンを上手くコントロールすることが女性のアンチエージングの方法として大変有効であることが理解できました。
大松矯正歯科クリニックの患者さまの大半は女性の方たちです。
患者さま一人一人のバックグラウンドを理解した上で、矯正治療を行っていかなければいけないと再確認できた講演会でした。
女性の方々には心身ともにバックアップしていただける女性外来の必要性を感じました。

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