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親知らず

こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
今日は親知らずのお話です。
親知らずは正式には第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)と言います。
他の呼び名では『18歳臼歯』、『智歯/ちし』とも呼ばれています。
お口の中に顔を出す時期が18〜20歳前後なのでそう呼ばれます。
第一大臼歯は6歳前後に出てくるので『6歳臼歯』、第二大臼歯は12歳前後に出てくるので『12歳臼歯』と呼ばれています。
親知らずは二十歳前後に出てくるので、子供が成長して親の手を離れた後に親が知らないうちに生えてくるので親知らずと呼ばれています。
人によって親知らずが「ある人」と「ない人」がいます。
昔の人(何百年も前)には親知らずがあったそうです。  しかし、現代人には「ない人」も大勢います。
昔の人に比べて現代人はあごの大きさが小さいと言われています。食生活の変化やその他環境の変化であごの成長にも影響が出ています。
親知らずがあってもあごが小さい分、お口の中で最後に出てくる親知らずが生えきらずに埋もれるケースが多くなっています。
自然の摂理で、不必要なものは淘汰されて行きます。 親知らずが正しく生えずに歯として機能しない状況が長く続いていると、親知らずも人類として不必要なものとなり親知らずの存在が薄くなってきているのではないかと言う人もいます。
親知らずの無いことが人間としての進化なのか退化なのかはどちらとも言えません。
また、何十年単位の短い期間では論じられない事だとも思います。
赤丸 第三大臼歯
矯正治療のため第三大臼歯を抜歯
ところで、親知らずというとすぐ抜歯をしなくてはいけないと思っていませんか?
親知らずは一番奥に生える歯なので、ブラッシングが良く出来ません。 また、中途半端に歯が生えていると(半埋伏/はんまいふく)そこの部分に汚れがたまり易く炎症が起き易いです。
風邪を引いたり、体調が悪い時の免疫力が下がっている時に親知らずの周りの歯肉に急性の炎症が起きて、腫れたり、お痛みが出ます。これを智歯周囲炎(ちししゅうういえん)と言います。
智歯周囲炎を治すには急性の場合、抗生物質や消炎鎮痛剤で症状を一時的に抑えるしかありません。
症状が治まってもまた体調が悪いときやブラッシングが良く出来ないときに智歯周囲炎が再発しますので親知らずを抜きましょうと言うことになります。
また、矯正治療上親知らずを抜かなければならない状況も少なからずあります。
歯を動かすために、親知らずが邪魔だったり、矯正治療後に親知らずの萌出の影響で後戻りの原因になることもあります。
大松矯正歯科クリニックでは親知らずも含めてできるだけ歯を抜かない事を心がけています。
もしも、親知らずを抜く場合は歯科医と良くご相談の上お抜き下さい。
抜くことのメリット・デメリットを良く理解してからにしてください。
しかし、出来ることならば抜かないでおいた方が良いかもしれません。
将来、親知らずが何かの役に立つかも知れませんよ!
そのためには、よくブラッシングをして歯科医院の定期健診を受けて下さいね。

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