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大松矯正歯科クリニック:院長コラム

院長コラム:2006年01月分

| 2008年04月 »

2006年01月29日

これからの歯科医院のかかりかた

皆さんはどんな時に歯医者に行きますか?
歯が痛い、歯をみがくと血が出る、歯ぐきがはれた、最近口臭が気になる、歯と歯のあいだによく物がつまる、舌で虫歯の穴がさわれる、などの理由が多いと思います。
このような症状があって歯医者さんを訪れる場合はすでに病気にかかった状態ですね。
特に虫歯の場合、その治療のためには悪いところ(虫歯の部分)を削って治さなければなりません。あたりまえの話ですが。
しかし、一度歯を削ると二度ともとの状態には戻れません。
それは削ったところを歯質(エナメル質、象牙質など)に替わる人工物(プラスチック、セラミックス、金属など)に置き換えなければいけないからです。
また、一度治療をすると時間の経過とともに一生のうち何度か治療をやりなおさなければなりません。そのたびに歯を削って穴を大きくして行くのが現状です。
歯周病(歯槽膿漏:しそうのうろう)も同じで自分で自覚がないうちに症状が進み、痛みや出血があるとすでにある程度症状が進んでいることがほとんどです。
また、歯周病の怖いところは痛みをともなわずに歯槽骨(歯を支えている骨)が溶け出すことです。歯槽骨が溶け出して、骨が下がってくると歯がぐらぐら揺れたり最悪の場合自然に抜けてしまいます。
今までの概念ではこの様な症状が出てから歯科医院に訪れて、治療を行うのが普通でした。
しかし、これからは一生自分の歯でおいしく食事をして楽しく生活するためには虫歯や歯周病にならないように予防が重要になってきます。

予防という言葉は皆様もよく聞かれていると思いますが、その本当の意味をご存知でしょうか?

今までの歯科医院では予防と言うと歯ブラシ指導が中心でした。
虫歯や歯周病が起きるのはすべて患者さんのせいにして、それも画一的な方法でただ磨いて下さいと言うだけでした。
もちろん歯ブラシは予防の中心となりますが、歯科医院サイドもよく歯を磨いてくださいねと口頭で言って終わっていたのが現状だと思います。
患者さんサイドも一生懸命磨いても虫歯や歯周病になるのは体質のせいだからしょうがないとあきらめていました。

果たしてそのような現状で良いのでしょうか?
世の中には病気になる人とならない人がいます。
その差は何なんでしょうか?

現在、歯科の分野では特に虫歯や歯周病の原因がある程度わかってきました。
その細かい内容については他の機会に回しますが、高血圧や肥満と同じく生活習慣病の一つと捉えられています。もちろんそこには病気を発症するための病原菌等が介在します。

ご自分のお口の中の健康状態を確認し、どのような疾病にかかりやすいかのリスクファクター(個体それぞれが持っている病気にかかりやすい危険因子)を認識することで一人一人個別の予防プログラムが生まれます。
一例をあげると、唾液の性状(量、緩衝能、虫歯菌に対する耐性など)やお口の中の虫歯菌や歯周病菌の数の計測、食習慣などを調べて各個人に合った予防プログラムを作製し実行して行きます。
ですからこれからは虫歯や歯周病にかかる前から歯科医院に行ってあなた自身に合った予防プログラムを見つけて実践して行くことが必要になります。

病気でもないのに病院に行くことには抵抗があるかもしれませんが人間ドックのように歯科医院でも病気の早期発見・早期治療さらには虫歯や歯周病にならないようにコントロールすることが可能な時代になりました。
人生の長いスパンでみれば病気になって病気を治すための労力よりも予防に重点をおいた方が時間的にも経済的にもまた肉体的、精神的苦痛からみても有効なのは明らかです。

歯科医院の仕事は歯を助けてお口の環境を整えることです。
病気になった(虫歯や歯周病)歯を治すのはもちろん、病気にならないように予防を施すのも我々の仕事です。
また、歯並びを治す矯正治療もお口の環境を整えるための予防の一つです。
確かに見た目を良くするのも矯正治療の目的の一つですが、それ以上に健康なお口を維持するために美しく機能的な歯並びが必要です。歯並びが良いと食事の後に食べかすが溜まりにくく、歯ブラシもしやすくなります。

皆さんも今までの概念を捨てていただいて、歯科医院とかかわってみてはいかがでしょうか。
それを当クリニックで手助けさせて頂きます。
当クリニックでは歯並びに問題ない方でも(矯正治療に限らず)予防プログラムを作製しますのでお気軽にお申し付けください。

大松矯正歯科-東京豊島区巣鴨

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0歳からの歯科予防

お母さんのお腹の中に居る赤ちゃんは無菌状態です。
生まれた時はまだ、お口の中にも虫歯菌(むしばきん)や歯周病(しそうのうろう)菌も存在していません。
母親や家族と接するうちに大人の持っているばい菌が知らず知らずのうちにお口に移って行きます。たとえば、口移しで赤ちゃんに食べ物を与えたり、大人が使ったスプーンで食事を与えていると大人のお口の中のばい菌が移って行きます。

虫歯(むしば)や歯周病(しそうのうろう)は歯がないとその病気自体は成り立ちません。
しかし、歯が萌える前から虫歯(むしば)や歯周病(しそうのうろう)は忍び寄って来ています。

現在、虫歯(むしば)や歯周病(しそうのうろう)は肥満や高血圧などと同じく生活習慣病の一つとして認識されてきています。
それは、毎日の日常生活の中での不摂生がお口の中の病気を引き起こすからです。

小さい頃からの生活習慣(ライフスタイル)の差で、将来虫歯(むしば)や歯周病(しそうのうろう)になりやすくなったりします。
その理由はただ歯ブラシをするしないにかかわらず、食習慣などの生活習慣(ライフスタイル)に大きく左右されます。

よく患者さんから“一生懸命歯を磨いているのに虫歯(むしば)になりやすいとか、歯医者に行って来たばかりでまた虫歯ができちゃったとか、わたしは虫歯になりやすい体質なのかしら”とおっしゃる方がいらっしゃいます。
確かに一生懸命磨いているんでしょう。がんばって歯医者さんに通われているんでしょう。
でも、またすぐ虫歯になってしまう。
それはいったいなぜでしょう?

この場合、生活習慣(ライフスタイル)に原因があります。特に食生活に。。。
朝昼夕のお食事、その間の間食(おやつ)に気をつけてみてください。
一日中お口の中に食べ物や飲み物が入っていませんか?
普通は食事と食事の間隔がしっかりあいていたり、間食もきっちり時間を決めて食べればお口の中は唾液(だえき)の緩衝作用でPH(ペーハー)が中性に保たれて虫歯にはなりにくいものです。(虫歯や歯周病の成り立ちは他のコラムで詳しくお話します。)


すなわち、本来の人間の持っているお口の自浄作用を十分に使えていないからなのです。
最近はやっているキシリトール入りのシュガーレスガムなどはキシリトール自体の薬効成分よりもガムを噛むことで、唾液の分泌が旺盛になり唾液成分と若干のキシリトールの成分が歯の再石灰化(壊れかけた歯の表面をもとに戻す役目)を促すされています。
人間が本来もっている自己修復能力を最大限に生かすということです。

小さいお子さんの場合、甘い物をあたえると簡単に泣き止むとか、砂糖入りのスポーツドリンクを飲料水代わりに過度に与えているとお口の唾液(だえき)成分がうまく機能されずに虫歯などになりやすい環境になってしまいます。

現在、日本人の平均寿命は80歳を越えて世界一となっています。
乳歯が萌え始めるのが1歳くらいから、永久歯が萌え始めるのが6歳前後です。
また、第二大臼歯(12歳臼歯)が萌えて、大人の歯並びに完成するのが12~13歳です。
人生80年のうち初めの10年くらいの時期に将来のお口の環境がある程度決まってしまいます。

今、歯科界では8020(ハチマル・ニイマル)運動というものが行われています。
これは80歳までに自分の歯を20本残し、年齢がいっても自分の歯でお食事をすることで
健康に暮らしていきましょうという啓蒙運動です。
8020運動を達成するためには歯ブラシの習慣のみならず、生活習慣(ライフスタイル)の見直しも必要になってきます。
“三つ子の魂百までも”と言われる通り、小さいときからの食生活、生活習慣(ライフスタイル)歯ブラシの習慣が一生を左右することになります。
時代は治療から予防へとシフトしています。
これからは予防の観点からも今までと違う上手な歯科医院との付き合い方、利用の仕方が重要になります

0歳からの正しい生活習慣(ライフスタイル)の獲得が将来の虫歯、歯周病予防のキーポイントになる事がお分かりになりましたでしょうか。

大松矯正歯科-東京豊島区巣鴨

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歯並びを治す理由

あなたはなぜ歯並びを治したいのですか?

・ 見た目が気になるから。
・ ものがうまく噛めないから。
・ 歯ブラシがしにくいから。
・ お顔のバランスが悪いから。
・ お友達もみんなやっているから。
・ 何となく気になるから。          などなど…

いろんな理由が歯並びを治すきっかけになっていると思います。


大松矯正歯科クリニックにもいろんなお悩みを持ってご来院される方がいます。
はじめての相談(初診)の時にいろいろとお話をお伺いします。
その時、ただ単に歯並びだけを治すのではなくその裏側に秘められている患者さんの深い心理状態に触れることが良くあります。
患者さんが何を気にして来院されたのか、どこをどの様に治したいのか、それが本当に可能なのかじっくりお話し合いをしながら進めて行きます。

たとえばこんな例がありました。患者さんは20歳の女性で前歯のかみ合わせが気になると言って大松矯正歯科クリニックにいらっしゃいました。
お話を聞いていると前歯で物が良く噛めないと言うことです。
実際にお口の中を拝見すると、前歯のかみ合わせが上下逆で受け口の状態でした。(専門的には下顎前突症、反対咬合)
表から見た表情(横顔のバランス/プロファイル)もかみ合わせに比例して受け口の様相を呈していました。(しゃくれた顔つき/三日月様の顔)
患者さんに再度どこが気になるかいくつでもいいから教えてくださいと言ってもかみ合わせの事しか言いません。

それから後日精密検査を行い資料を整理し診断結果をその患者さんに報告しました。診断結果は骨格性の下顎前突症で下顎骨が大きいためにかみ合わせも逆になり、さらに表から見た表情(横顔のバランス/プロファイル)も下アゴがお顔のなかで大きな位置を占めている状態でした。
治療法についてのお話になった時に患者さんから本当は一番気にしているのはかみ合わせのズレよりも大きい下アゴで顔つきが気になると言い出されました。
小さい時から下アゴが大きいことがコンプレックスで、それを自分の心にしまい込もうとして人には言えなかったそうです。
何度かカウンセリングを行って行くうちに心が開けてきて自分の口から言えるようになったそうです。

矯正治療の方法にはいくつもの方法があります。この場合、僕がシミュレーションしたのは3つのパターンで、
1) 外科手術を併用して大きい下アゴ自体を後ろにさげて横顔のバランスをも整える方法
2) 歯を抜かずに下顎の奥歯を後ろに倒して行く方法(非抜歯治療/第三大臼歯・親知らずは抜きますが)
3) 下顎の小臼歯(犬歯の後ろの歯)を2本抜いて下顎の前歯を下げる方法。(抜歯治療)
それぞれにメリットとデメリットがあり患者さんの要望と医師サイドの専門的な立場から治療法を決定して行きます。
もしも、この患者さんが本当に歯並びだけを治したいのであれば、2)か3)の矯正治療のみの方法を選択するでしょう。しかし患者さんが本当に望んでいる物が他にあるとしたら。。。

医師サイドはできる限り患者さんの要望をかなえてあげようと苦心します。
しかし、患者さんの本当の気持ちがわからなければ、患者さんが本当に欲していることを実現することはできません。
この患者さんの場合、心の奥底には顔つきを治したいという本当の欲求があるのを抑えていたようです。でも、大松矯正歯科クリニックに何かの縁があっていらっしゃたことは自分の潜在的な欲求をなにかの形で表現したかったんでしょう。その勇気には敬意をはらいます。

患者さん側はできるだけリスクを負わない治療方法を望まれます。それは医師サイドも同じです。
歯を抜くのも外科手術を施すのも歯を抜かないでやるよりもリスクを伴います。
しかし、患者さんが本当に必要としている目標を達成するためにはそのリスクを犯してまでも目標に近付かなければなりません。

ですから矯正治療を行うにあたっては患者さんと医師とのコミュニケーションが最も大切で、それは装置を装着する前の相談・検査・診断の時からの意思の疎通が治療の成功への大前提になります。

矯正歯科は確かに歯並びを治すところですが、それだけではなく患者さんの心のケアーも大変に重要な部分になってきます。

これから矯正治療をお受けになる方はその辺をよくご理解いただいた上で、もう一度ご自分が何を治したいのか、またそれを素直に伝えられる医療機関なのかを考えた方が良いでしょう。

大松矯正歯科-東京豊島区巣鴨

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