顎関節症は治る?原因を探って正しく治療しましょう【2017年6月21日更新】

こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。

皆さん、お元気ですか?

最近、顎が痛いと訴えてくる患者さまが多くいらっしゃいます。

今回は、顎関節症の原因や治療法について詳しくご説明します。

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顎関節症の症状とは?

顎関節症はあごの周囲が痛い、お口が開けにくい、お口を開けると音が鳴る等の症状を呈します。

症状が悪化するとお口が開かない、痛くて食事が取れない、頭痛や肩こりがするなどの日常生活に支障を来たすまでになります。

痛みの原因はさまざま

筋肉の痛み

会話をしたり食事をするために顎を動かしますが、その場合、頭にぶら下がっている下顎が筋肉によって動かされていろんな運動を行います。

無理な動きをしたり、オーバーワークが重なると筋肉も疲れてしまいお痛みとして感じるようになります。

歯並びが悪い

歯並びが悪いと上下の歯の接触関係が上手く行かず、顎の動きにも無理な動きが生じてきます。歯並びを治すことで、顎関節症を治したり予防することもある程度可能です。

夜間に歯軋り(はぎしり)をしている

最近ではすごくキレイな歯並びをしている方でも顎関節症をお持ちの方がいらっしゃいます。その様な方達は夜間に歯軋り(はぎしり)・ブラキシズムを無意識に行っている方が多いようです。

過度な歯軋り(はぎしり)を行うと眠っている間とは言え、長時間に渡って起きている間の数倍の咬合力で咬み続けているという報告があります。

そのため、寝ている間に筋肉が疲労してお痛みが出たり関節に障害が生じることがあります。

では、なぜ無意識のうちに歯軋り(はぎしり)をしてしまうのでしょうか?残念ながら、その原因は今のところ判ってはいません。

一説には、覚醒時(起きている時)に受ける多くのストレスを寝ているときに歯軋り(はぎしり)を行うことで発散しているのではないかとされています。咬むという行為は人間の脳にとって快(こころよ)い刺激、即ち快楽なのです。

こうした歯軋り(はぎしり)が過度に行われると歯が磨り減ってきたり、歯周病になったり、歯並びが悪くなったり、顎関節症をも引き起こします。

歯軋り(はぎしり)の予防法

歯ぎしりを予防したり、改善するには、下記のことが有効です。

  • 日常のストレスを減らす
  • ナイトガード(マウスピース)の夜間装着
  • 矯正治療による不正咬合の改善
  • 矯正治療による不正咬合の改善
  • 心理療法

顎関節症の原因として新しく注目されている歯牙接触癖とは?

最近では歯牙接触癖—TCH(Tooth Contact Habit)—と呼ばれる原因がクローズアップされています。

これは覚醒時に上下の歯が少しでも接触していると、顎を支えている筋肉が緊張して顎関節症を誘発すると言う考え方です。

上下の歯を噛みしめているかどうかの判定は自分で意識して歯の接触を確認する方法や舌の状況を見れば判ります。 鏡で自分の舌を見てみましょう。

あっかんベーをしてもらい舌を前方へ突き出します。舌の辺縁(ふち)に歯の裏側の跡(圧痕)がついていれば噛みしめている証拠です。

上下の歯を噛みしめた時には通常お口の周囲の筋肉が緊張します。舌も一緒に緊張しますので歯の裏側に強く押し当てる動きをします。そのため、舌の辺縁に歯の裏側の跡が残ってしまうのです。

顎関節症の痛みを悪化させないために

顎に違和感をお持ちの方はその痛みを確認するために頻繁にお痛みを探す作業をしてしまいます。

お痛みがあるとある意味安心できて、ご自分でお痛みを何度となく誘発させてしまいます。

これはご自分で下顎を悪い位置に誘導して症状を悪化させるだけですので、痛みの確認作業はすぐにでもやめましょう。

どの位お口を開ければ痛みが出るとか、左右どちらに動かすと音が鳴ったり、痛みを感じられるとか・・・ご自身でそのポジションをご理解さてれいると思います。

極力そのポジションに顎を誘導しないようにして下さい。その位置に顎を持って行くことはご自身で顎関節症を引き起こしているからでもあるのです。

顎関節症の医院での診断について

現在、顎関節症は4つのカテゴリーに分けられています。(数年前までは5つに分けられていました。)

顎関節症を診断する場合には病歴、診察、臨床診断そして画像診断(CT,MRI)等を駆使して総合的に判断して行きます。

最近では国際分類(DC/TMD)と整合性を持たせるために診断方法が変更されています。

また、顎が痛いからとか頭痛がするからといって、それが全て顎関節症によるとは限りません。顎関節症と鑑別を要する疾患あるいは障害も多数あります。

顎関節症の治療方法

顎関節症を治すためには、患者様ご自身の顎の状態を調べ、症状を引き起こしている原因にあったケアを行うことが重要です。

症状によっては、上記の歯ぎしりをやめる、上下の歯をつけないように意識するといったセルフケアをすることが改善につながります。

詳しくは、下記の顎関節症患者のための初期治療ガイドラインをご覧になってみてください。

顎関節症患者のための初期治療ガイドライン

出典:一般社団法人日本学関節学会